マンハッタンから無料フェリーで約25分にあるスタテンアイランド。フェリーは自由の女神の真正面を横切り、その絶景には思わずタメイキが出る。スタテンアイランドに着いたフェリー乗り場から徒歩3分にあるのが、マイナーリーグ1A(ショート・シーズン)に属するスタテン・アイランド・ヤンキースの本拠地の球場、リッチモンド・カウンティー・バンク・ボールパーク@セントジョージだ。明日の大リーガーを夢見る若者たちが白球を追うその姿に観客たちは歓喜をあげる。イベントがたっぷり盛り込まれた試合は家族みんなが楽しめる。マイナーリーグの面白さの一面だ。マンハッタンの摩天楼と自由の女神を展望しながら野球が楽しめるなんてもう最高!
メジャーヤンキースがブロンクス・ボンバースなら、弟分のスタテンアイランド・ヤンキースはベイビー・ボンバースと呼ばれる。同じピン・ストライプのユニフォームを着る選手たちだが、その顔ぶれはまだ幼さが残る若手の選手たち。中には17歳の選手もいる。マイナーリーグはメジャーの組織下に置かれ、若手選手の養成を行っている。これを「ファームシステム」と呼ぶ。
オーナーのスタン・ゲツラー氏はウォール街の成功者。経営していた証券会社を1993年に辞め、スポーツを通じて地域に貢献したいと1996年に愛妻フィリス、息子ジョッシュと共にニューヨーク州アップステートにあるマイナーリーグ、ウォータータウン・インディアンズの経営を始めた。だがゲツラー親子は大のヤンキースファン。対戦相手がヤンキースにあたると複雑な心境に陥り、「ヤンキースのマイナーチームのオーナーへ」という夢を膨らませるようになった。

当時ニューヨーク市長だったルドルフ・ジュリアーニ氏とヤンキースのオーナー、ジョージ・スタインブレナー氏と交渉を重ね、既にヤンキースの組織下にあった1A、オネオンタのチームを買収、1999年チームをスタテン・アイランドに移転させた。移転から2年間は地元の大学のスタジアムを借りて試合を行っていたが、ついに2001年、マンハッタンを一望することの出来る最高の球場、リッチモンド・カウンティー・バンク・ボールパーク@セント・ジョージが完成した。
スタテンアイランド・ヤンキース観戦の魅力の一つとして宿敵ブルックリン・サイクロンズとの『フェリー・シリーズ』戦がある。毎試合チケット完売となる人気のカードだ。ブルックリン・サイクロンズはニューヨーク・メッツの組織下にある。両チームともニューヨークとその近郊をホームとするチームで構成された「ニューヨーク・ペン・リーグ」に属している。兄貴分のサブウェイ・シリーズに負けぬほど、地元ファンから熱狂的に応援されている。チケット価格は$9-11、球場内でのビール、フードなども安い!そしてなんといってもマンハッタン、自由の女神を眺めながらの試合観戦は最高だ!
ここでブルックリン・サイクロンズについて少し触れておこう。1957年にブルックリン・ドジャースがLAに移ってから40年以上経った2001年にコニーアイランドにあるキースパン・パークを本拠地してブルックリン・サイクロンズが誕生した。地元に野球チームが戻って来たと地元ブルックリンの人々は大喜び!スタンド内部に「ブルックリン殿堂」がありドジャースの展示と平行してファンに歴史を語り続けている。
話をスタテンアイランド・ヤンキースへ戻そう。スタテン・アイランド・ヤンキースはアメリカ国民と同じく野球を愛する日本人に注目している。日本人マーケットに目を向ける中、日本人として初めてスタッフとして働くグループ・セールス・マネジャーの白井孝明さんがいる。日本人への各種対応から日系企業の営業まで、より多くの人にマイナーリーグを楽しんでもらおうと活躍中だ。チケット、スイートルームの予約、各種問い合わせは白井さんまで。20人以上のグループでの観戦はチケットが安く購入出来る。白井さんからの一言:「贅沢すぎるぐらいの景色、摩天楼のマンハッタンと自由の女神を見ながらの野球観戦を是非見に来て下さい。」
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