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<スキー(隙)旅行> |
1982年冬。
私が 301E 12STに住んでいた時の話。
部屋はビルの1階で 隣には 結構仲良くしていた管理人が住んでいた。
ある日 遊び仲間と5泊でスキーに行くことになった。
1階部屋を5日も空けるのは 無用心な気がした私は 隣の管理人に 「留守の
間よろしく」と言って
安心して意気揚々と 出かけた。
そして 5日後。
戻って鍵を開けた。一瞬 部屋を間違ったのかと思った。
"ガラ〜ン"とした室内。
私の部屋と言うより 誰かが引っ越した後のように 何にもなかった。
ステレオ レコード テレビ 自転車 ソファ ベッド じゅうたん 食器に至
るすべてが
姿を消していた。
カメラだけは助かった。スキーに持って行ってたから。
しかし 困った。その夜、寝ようにもベッドがない。
すぐに管理人と警察を 呼んだ。が 警察は調書を取っただけで
「気をつけて」という言葉を残し、すぐに帰ってしまった。
管理人も 「何も気がつかなかった。お気の毒だったね。今夜はもう遅いから又
明日」と言って
帰って行った。
出かける前に よろしくと言って出かけたからといって
管理人を責める訳にもいかず、
途方に暮れながら その日はスキーウェアーを 布団代わりにして床に寝た。
スキー帰りで 疲れている筈なのに熟睡出来なかった。
翌日、ドアの鍵を変えてもらおうと思い 管理人の所へ行った。
管理人本人は居らず 息子が出てきた。
と同時に 「アレッ」と思った。見覚えのある物が…・ドアの向こうに見えた。
ん?
直感的に 「私の物だ!」と思った。
そして 息子に部屋の中を見せてくれと頼んでいる所へ 管理人が戻ってきた。
管理人の顔を見た途端、頭に血がのぼった。
頭に来て ブチ切れた。自分でもその時 何を言ったか覚えていない程。
とにかく 部屋の中に入らせろと 怒鳴った…と思う。
管理人は 私の剣幕にビックリしたのか 渋々部屋の中へ入ることを了承した。
入ってみて益々 怒りが増した。
テレビ ステレオ レコード…・すべて私の物…・だった。
ベッドルームや キッチンまで細かく見る余裕はなかったが かなりの勢いで管
理人に詰め寄った。
「ここにある テレビ ステレオ レコード、いつ何処で買ったのか!!これら
は私の物ではないのか!」と。
すると 管理人
「いつ何処でなんて 覚えちゃいないが これらはうちの物だ。同じ物なんて
何処にでも売ってるぞ。
言いがかりはやめてくれ!」と 逆切れしてきた。
私は 「絶対に自分の物だ」と 確信はあったものの、
相手がどう出て来るか わからないので (ガンがあってもおかしくないし)
あんまり言い争いをするのも 得策ではないと考えた。
その時は 自分の部屋へ帰って 警察を呼ぼうと思い
半分 管理人に押し出される様な形で 管理人の部屋から出た。
自分の部屋へ戻ってからも 怒りが収まらなかった。
警察をもう一度 呼んだ所できっと 何の解決にもならないと思ったし、
何より 確固たる証拠がない。
どうしようもない。リビングルームで見なかった物は ベッドルームにあるか
若しくは 二束三文で売っ払ったのだろう。
あんな管理人を信用してたなんて 情けなかった。
よりにもよって 「不在の間 よろしく」なんて まさに鴨ネギ。
相手は 余裕で良い仕事が出来ただろうと思うと
何とも 悔しくて気持ちをぶつける所がなかった。
結局、管理人とはケンカ状態で ほとんど顔を合わせることなく
引っ越した。
みなさんも 財産はモチロン、
持ち物全てに 自分しか分からない目印をつけておきましょう。
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